2019年12月31日火曜日

私が普段から考えていること。(中国古典へのいざない)

唐突に話を始めますが。
私が、世の中の女性にぜひ読んでほしいと思う中国古典は
『老荘の思想』ですね。

今の日本の世の中。『女性が活躍する社会』とかスローガン
(建前???)は言いながら。
現実はまだまだまだまだ男社会です。
「保育所落ちた!」とか「セクハラ」「マタハラ」のみならず。
まだまだ世の中には男の我儘が蔓延り。
今日もか弱い女性たちを苦しめ、困らせています。
男が「オレは仕事で忙しい!疲れているんだ!」という横で、
女性は常に、家事育児等もしながら、さらに仕事に出て。
男性と伍して戦っていくことを今日も強いられています。
 
こないだ「ジェンダー・ギャップ指数ランキング」なるものが
発表されたそうです。
我が国日本は153ヶ国中、堂々の121位です。
もちろん、先進7か国中、断トツの最下位
健康分野が40位、教育は91位、経済は115位、
政治はなんと144位(/153ヶ国中)だったそうです。
ちなみにこれは国際人権団体の発表、ではなく
「世界経済フォーラム」の発表であり、
アメリカ金融大手ゴールドマン・サックス社も日本では
女性の潜在力を最大限まで活用できれば、経済が15%
押し上げられる可能性がある」と報告書を出しています。
 
男の私が言うのもなんですが。もう男社会は辞めるべきです。
「男根主義、男性上位主義」は太平洋戦争の「巨艦大砲主義」と
おんなじ。もはや時代遅れの遺物なのです。
真に男性と女性が、互いの利点、長所を上手く補い合い生活をし、
そういう社会、そういうシステムを作り上げていかなければ、
この国ニッポンは滅びてしまいます。申し訳ございませんが。
女性の利点、一番の長所。それは「しなやかさ」です。
頑強なものも、ひとたび集中砲火を浴びれば壊れます。
しかし。「柳に雪折れなし」竹のようにしなやかに
生きられれば、折れたり壊れることはありません。
 
今の日本の世は残念ながら『有用か無用か?』という二元論で
全てを決めてしまいがちです。『お前には価値がない』と言って
残酷に切り捨てて行く世の中です。
「リストラ」という言葉が流行したバブル崩壊以後は特に。
ですが実は『無用の用』『無為の為』というのが必ずあります。
「なくてもよさげ..」と思う中に、実は大切な必要性があるのです。
 
たとえば車のハンドル。
ギチギチだと切りづらく、コントロールしづらいものですが。
遊びを持たせておくことで、コントロールしやすくなりますよね。
人間のスケジュールもおんなじです。
ギチギチにしてると人間が壊れます。遊びが、ゆとりが実は
とても大切なのです。その遊び、ゆとりこそが次への英気・活力
養い、また『創造力』を生み出す原点にもなるのです。

そういうことを学べるのが『老荘の思想』。女性は必読です。
もちろん男性もお読みになるととても勉強になりますよ。
とても窮屈で生き辛い、今の日本の世の中では特に。

『国土強靭化』も結構ですが。いくら頑強にしても、
自然の力の前では無力なものです。限界があります。
東日本大震災、全道ブラックアウト、今年の台風等、
さまざまな自然災害見ても、また気が付きませんか?
日本国ももっとしなやかに、そして「したたかに」運営して
頂きたいな、と。
そのためには、元々がしなやかな発想を持つ女性にこの国の
かじ取りを委ねる、というのも1つの手かもしれませんよ。
・・・但し「男根生えてる?」稲田某みたいなのは勘弁ですが。

フィンランドでは34歳の女性が首相になりました。
ニュースにもなりましたね。それに寛容な国、国民である。
ああいう国を、本当の意味の「先進国」というのです。

日本もどんどん、経済、そして特に政治の分野で、
女性の声を、か弱き民の声を吸い上げ、反映させていく。
そういう国にならないと、日本は本当に滅びます。 
日本にはどの分野にも課題が山積しています。
『老々介護』しかり『80・50問題』しかり。
小中学生の1/6は生活保護を始めとする、何らかの扶助を得て
やっと学校に通っています。朝食抜き、ヘタすると
その日の食事が「給食のみ」の子どもたちが当たり前にいます。
その他にも本当に問題は山積し続け、放置され続けています。
今の働き手の主力の壮年層が、介護に手を取られる場面があり、
将来の日本を担う児童、生徒層がこの有り様なのです。
この状態を放置したまま、日本が日本でいられるでしょうか?

そんな中。今真っ先に手をつけなければならない政治課題は、
憲法改正、なんかでは全くありません。建前だけではない、
真の意味での男女共同参画社会の形成なのです。

私が実際見ている「仲睦まじい素敵なご夫婦」というのは。
旦那様は常に奥様を大事に大切にし。その上で、
「上手く奥様に転がされてるフリをしてますわ。
男はね。女性の手のひらの上で転がされるくらいが、
実はちょうどいいのですわアッハッハ(破顔一笑)
 
私からの『中国古典』へのいざない、でした。
来たる2020年が、その小さな一歩を踏み出せることを祈りながら、
この記事をもって、年末年始の挨拶に変えさせていただきます。
ではみなさまよいお年を。

本日の締めの音楽はコレ。私が毎年元旦に聴く曲です。
 鋼のようなwisdom 輝き続けるfreedom
 願いを込めて ここに分け合いたい Let's stay together
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